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ダブルクロス2nd シナリオ『暖炉への侵略者』 リサーチシーン

■リサーチシーン
***四月***

PC2は霧谷に「UGN協力者にも、"暖炉への侵入者"の被害者がいます」と情報を喋らせ、PC1と合流させる。PC1は何度か霧谷に出会い、情報を尋ねられていた。PC3と4は先に情報収集をしてもかまいません。
 PC3には【UGNと"暖炉への侵入者"の関係】を、

***五月〜十二月**
以降のシーンでは、PCは「"暖炉への侵入者"と出会う」という目的で以下のどれかが出来るシーンを造れます。侵食値はそれぞれ通常通り上昇します。
1.一ヶ月に情報項目一つをリサーチできる。
2.この月の情報判定を放棄し、来月の情報判定達成値に+2
3.他の仕事をする。
→安全な仕事:経験値1ゲット。HPに1D10+1の実ダメージ。侵食値3上昇
→危険な仕事:1D10を振り1〜2で1点、3〜9で2点、10で0点の経験値が手に入ります。HPに1D10+3の実ダメージを二回受ける。侵食値5上昇。
これらの経験値は、プレイヤーにではなく、キャラクターの物として扱われます。
4.入院:HPが7回復。衝動8点回復。(登場扱いの為に別途で侵食値は上げます)

以上の四点のうちどれか一つを行えます。ただし、これとは別にPCが望めばシーンを複数回作っても構いません。この別途に作ったシーンで情報交換を行ったりしても構いません。作ったシーンごとに侵食値は通常道理上昇します。またその月にシーンを作らないことで、侵食値を上げないこともできます。
 また、情報項目として提示する情報だけでは完全にピースはそろいません。どういう情報が欲しいと要求してください。タイムリミットは十二月。

***十二月のターンが終了***
 この時点で"暖炉への侵入者"をどうにかしていないと、再び行方不明事件や学校爆破事件などが相次ぎます。PC達はこの事件を解決するには向いていなかった、他の事件を担当させた方が効率が良いと判断されて仕事を下ろされます。シナリオはそこで終了します。適切なエンディングを演出してください。


++発動イベント++
『帰ってきた子供達』 シーンプレイヤー:PC2 同行:PC4
 クリスマス以降いなくなっていた子供達がぱらぱらと公安警察が公式発表するシーン。PC2とPC4に接触の機会を与えるシーンでもある。関係を作りそうに無いのならばPC2に「情報を集めるのが得意な人間がいれば、これからの動きもずっと楽になるだろう」と言う(PC4は一ヶ月に二回情報収集が出来る)。
 ここでは二人に情報判定【帰ってきた子供達】を行わせる。
 PC1の子供が帰って来ているかどうかは「実はまだ帰って着てないけど、それを知りたいなら本人に問い合わせればいい」と言って合流を促す。
 また子供達の記憶が無いことから、犯人が記憶を消す為の何らかの手段を持っていることを示唆する。(記憶除去装置をもってるんだけどね)

『接触"暖炉への侵入者"』 シーンプレイヤー:PC全員(任意)
トリガー:【"暖炉への侵入者"が次に現れそうな場所】の情報判定に成功した次の月。
 生徒に厳しいと評判の教師、セツコ先生が赤い服に白ヒゲの"暖炉の侵入者"に襲撃される。PCに一帯に包囲網をつくるのを推奨すること。
 PCがそれを追うなら「追跡」で8以上を出す必要がある。成功すれば追いついてやつを捕まえる寸前、ヘリコプターによって彼が逃げてしまうのを目撃する。情報項目【戦闘ヘリ】を追加。
 失敗した場合、情報項目【どうやって"暖炉の侵入者"は逃げたか】を追加する。

『妻とのいさかい』 シーンプレイヤー:PC1
トリガー:五月ごろに
 娘がいなくなったことについて、妻と喧嘩する
「あなたが得体の知れない仕事ばかりしているからあの子は攫われたのよ!」
「仕事もしないで、調査ばかりしているんでしょう? しっかりして!」

『寂しそうなディアボロス』 シーンプレイヤー:PC2
トリガー:PC3が春日恭二にあまり構わないと八月くらいに発生。
 PC1が夜の公園にあるおでん屋さんによると、隣でスーツを来た男ががぶがぶと酒を飲んでいる。春日恭二である。PCが知っているかどうかはPCが任意に決定してよい。
 PCが優しくしてくれるなら春日恭二の目的を少し漏らしても良い。
「まったくどこに行ったのか……子供はすぐにいなくなる」
「うおー! 部下が、部下がまったく何も報告をよこしてくれないのだ!」
「私は今機嫌がいいぞ。ふふ……私は今重要な任務についていてな。わが組織に邪魔な人物を排除しなければならないのだ」
「おおっと、これ以上は喋るわけにはいかん。……もうこんな時間か。今宵は楽しかったぞ。さらば!」

『ディアボロスの命令』 シーンプレイヤー:PC3
トリガー:PC3がPC1,2のことを知ったら
 春日恭二がPC3にPC1、2と協力するように命令を出す。
「正体が確かなら……いやなんでもない」
「ともかくお前は、"暖炉への侵入者"の正体と居場所を突き止めろ」

『ディアボロスの目的』 シーンプレイヤー:PC3
トリガー:暖炉への侵入者=氷の巌だと判明したら。
 ある程度情報を調べると、PC3の実力を認めてディアボロスが目的を話す。
 春日恭二の目的は「"氷の巌"に接触し、FH戦闘部隊リーダーである鷹条映一の弱点を握ること」。"氷の巌"は鷹条映一に技能面、性格面などで大きな影響を与えた人物だ。春日恭二はFH戦闘部隊にアドバンテージを得る為に"暖炉への侵入者"を見つけ出そうとしている。
「随分時間がかかった様が、結果がゼロでないだけ、他のものより少しはマシだな」
「"暖炉への侵入者"。……ふん、滑稽な名前だ」
(PC3に)「貴様は黙って、私の命令を聞いていればいい!」

『情報提供の女』 シーンプレイヤー:PC4
トリガー:PC4が情報判定に失敗した直後。
 プレイヤー達が情報に行き詰りそうになったり、すこし時間が足りなさそうならGMの判断で発生させる。先に進むのに必要そうだと思われる情報を一つ開示する。
 見知らぬ女があなたの部屋のポストに手紙を入れているのを発見する。PC達に正体は明かさないが、都築京香の仕業である。
 このイベントは、プレイヤー達が情報収集に詰まったときにおこしてもよい。
(すれちがいざまに)「PC4さんですね?」
「PC4のこと、よろしくお願いします」PC4が振り向くともういない。

『逆に調べられている?!』
トリガー:情報項目【赤岩四太の棲家】をリサーチしたら成否に関係なく発動
 情報屋が【赤岩四太の棲家】をリサーチしたPCに「赤岩四太がPCに調べられていることに気がついて逆にお前のことを調べている見たいだぞ」と教えてくれる。しかし赤岩四太の本拠地の規模的に引っ越すには最低でも一ヶ月の下準備、手間取ることが他にあればもっとかかるだろうとGMはPCに教える。
 このイベントは、シーンを切り替えずにPCに情報を教えてしまっていいだろう。

『霧谷の判断』
トリガー:UGN関係者が赤岩四太をどうすべきか霧谷に尋ねたら。
 霧谷雄吾はUGNの意向として、ジャーム化したものは倒すべきであると答える。
「ジャーム化してしまった者は、表面上はどんなであろうとも。残念ならが我々とは真に分かり合えません」
「彼が今と昔ではまったく違うように、いずれどのように変わってしまうのかも予想することは不可能です」
「いまは上手くいっていようとも、いずれ悲劇が起きるでしょう」

『正義は己の中に』
トリガー:FH関係者が赤岩四太をどうするべきか悩んでいたら。
 通りがかりの女があなたに話しかけてきます。
「どうかしましたか? なんだか難しい顔をしていますよ」
「そうですか……私は思うのですが、他人は誰も、あなたの進む道を教えてくれはしません。本当の行き先を示してくれるのはあなたの中で眠る本能、自分の望み、信念。そう言ったものではないでしょうか」
「難しく考えず、あなたが望む未来を、あなたの力を全力で駆使して叶えてみてはいかがですか。きっともうあなたの中で最善の答えは出ているはず。それを実行しないのは、自分に自信がないからでしょう」
(礼を言われたら)「気にしないでください。これもプランの一部ですので」

『娘へのお見舞い』 シーンプレイヤー:PC1
トリガー:八月ごろに
 娘の同級生がPC1の家を訪ねてくるシーン。
「『PC1の娘』ちゃんが病気だって先生から聞いていて」
「お見舞いの千羽鶴ができたから持ってきたんです。渡してあげてください」
「はやく元気になって学校でまた遊ぼうねって伝えてね!」

『プラン』 シーンプレイヤー:4または3
トリガー:決戦前。島に向かう船の中で
 島に向かう船に取り付けられたモニターに女の顔が突然うつる。PC4やPC3はどこかで一度見た顔だ。PC2は彼女をすぐに都築京香だとわかっていい。
 都築京香が今回のプランを話すシーンだ。
 春日恭二にも喋らせているように、"氷の巌"はFH戦闘部隊リーダーにとって親のような存在です。その"氷の巌"をUGNの手で葬り去ることで、FH戦闘部隊にUGNをさらに憎ませることが可能です。各部隊の制御が難しいFHのなかでも、特に力を持っているFH戦闘部隊の矛先を明確に定めさせる為に、都築京香はこのようなプランを立てました。なおUGNとPC3を接触させ、PC3がUGNに入るのならば裏切り者がでたということでよりUGNへの恨みを募らせることが出来ます。それが"氷の巌"の娘を殺し、彼の脱FHの原因となったPC3ならばなおさら。"氷の巌"がUGNとの戦いで、PC3と娘の関係を知り、子供を憎むようになり闘争を思い出してFHに戻るようならばそれもまたよし。UGNがジャームである"氷の巌"を放置しておくはずが無いと分かっているので取れるプランでした。
「"氷の巌"がPC3と関わりあえば……少しは彼も、再びオーヴァードとして戦う気になれるでしょう」
(PC3がショックを受けUGNに寝返るといったら)「昔娘を殺した子供がUGNに寝返ったと知ったら、"氷の巌"や"ドッグマスター"鷹条映一にUGNのことをますます好きになってもらえますね」
「人の作った道に従ってばかりだから、あなた達は利用しやすいんです。縛られた選択が苦しいのなら、こちら側に来てはどうですか? そう霧谷さんにお伝えください」
「もうプランは終わりに向かって動いています。だれもとめることはできません」
「"氷の巌"……いえ"暖炉への侵入者"から手を引くのならば構いません。しかしUGNの皆さんがジャームを放置していただけるのですか? そんな思わず中枢評議会に回してあげたくなる情報を私に下さるのなら、これ以上なく嬉しいのですが」
「ではご健闘をお祈りしております」



理想な流れ
情報が入り混じっており、分かりにくいシナリオなので、マスタリングの指針となるような理想となる流れを提示する。参考程度にとどめてほしい。

■四月
オープニングフェイズの続きとなる。
PC1と2はオープニングの流れから合流させる。
PC3には【UGNと"暖炉への侵入者"の関係】をリサーチさせ、PC1の情報を渡す。
PC2とPC4には合流の為にイベント『帰ってきた子供達』を発生させる。

■五〜六月
イベント『ディアボロスの命令』が発生。PC1やPC2と合流できるようにPC3を誘導させるのが目的である。
情報【不思議な事件】【"暖炉への侵入者"】【クリスマス翌日に消えた子供達】【"暖炉への侵入者"が次に現れそうな場所】が開示される。

■六〜八月
イベント『接触"暖炉への侵入者"』の発生。繰り返される作業の中だるみを抑えるためにこのイベントには全員参加するのが望ましい。情報【"暖炉への侵入者"が次に現れそうな場所】を手に入れたPCを中心に、事前に合流させ登場させること。
情報【どうやって"暖炉への侵入者"は逃げたか】【戦闘ヘリ】【傭兵部隊と戦闘ヘリ】の開示。

■八〜十月
 イベント『娘へのお見舞い』が発生。
情報【"暖炉への侵入者"の正体】【赤岩四太の現在と過去】【赤岩四太の棲家】の開示。
ここら辺でイベント『ディアボロスの目的』を発生させると良いだろう。

■九〜十二月
 赤岩四太と対決することをPCが選択したらクライマックスフェイズに入る。トリガーイベント『プラン』を発生させる。クリスマスの日にどの家に現れるか分からない為に、それ以前に彼の住処となる島に移動することが必要となる。【赤岩四太の棲家】がリサーチされた瞬間、情報判定の成否に関係なく『逆に調べられている?!』で赤岩四太が急がないと姿をくらます可能性を示唆する。

赤岩四太を倒したらエンディングに移行する。

クライマックスシーン

 シナリオメニュー  インデックス

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